日記/2015-09-15 のバックアップ(No.2)
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- 1 (2015-09-15 (火) 22:37:33)
- 2 (2015-09-26 (土) 01:09:59)
雑記:オリンピックロゴ問題、友瀬的に思うこと。 †
表記件、一段落して結構たちますが。
本件、いろんなことが短期間に重なった結果、いろいろごちゃ混ぜの
評価・意見が多かったと思っていまして。
事象ごとに切り分けて、整理してみようかと。
ある意味で、『全体を眺めてから出した神の目線』ではあるけれど。
当事者だったら、回避できたかもしれない要素は、あったかな。
整理といっても、なかなか散文的にはなっちゃうのですが。
とりあえず、友瀬の立場は? †
一言で言ってしまえば、『狼少年の自爆』かな。
あのロゴは、本当に佐野氏が考えて創りあげたモノなのかもしれない。
少なくとも盗用の証拠はないし、『創った』痕跡もないじゃない。
でも説明のやりかたが悪く、また他の『コピペ仕事』の発覚もあって人としての信用を失ってしまい。
『自作だ』と言っても『信用できない』『盗用だろ』と判断されるようになってしまった、ということ。
友瀬的には、あのロゴが『盗作か否か』を判断できないし、する気もない。興味もない。
正直疑わしいのは事実だが、これくらいシンプルなデザインなら『偶然似る』ことは当たり前にある。
どちらであると証明しようとしても、第三者にとっては『悪魔の証明』レベルだ。
オリンピックロゴは、どう思う? †
本筋ではないけど、とりあえず。
『盗用か否か』疑惑は別にして。
あのロゴ、友瀬的には初見の段階で、微妙な感じを受けていた。理由は以下。
- なんでこんな『暗い』デザインなんだろう。
- 黒はもちろんだが、金銀もくすんだ印象を受けた。
- なんで『T+L』なんだろう。
- T だけなら Tokyo なんだろうから、わかる。
なんで L があるんだろう?
- T だけなら Tokyo なんだろうから、わかる。
友瀬の思う、オリンピックロゴが疑われた理由。 †
トータルとしては『他のコピペ仕事』に起因する疑惑が大きな要素なんだけど、それはあえて抜きにして。
オリンピックロゴ関連だけに注目した場合、佐野氏陣営の説明もまた『疑惑を生む』形になっていた、というのがポイントだと思う。
以下、時系列に沿って記載・分析してみる。
- 理由1:そもそものデザイン:『L』っぽい意匠について。
- 前述の友瀬コメントの内容の話。
素直に考えて、『L』が含まれているのが不自然に感じられる。- 『普通ないはずのものが、ある』ので、違和感を持たれるのは当然だろう。
ただしこの時点では、ただの違和感でしかない。
- 『普通ないはずのものが、ある』ので、違和感を持たれるのは当然だろう。
- 例の『似たロゴ』が発見される。
そうすると、先の違和感が不審に変わる。- 『盗作』だという仮定が、違和感に対する『合理的な回答』としても成り立つのがポイント。
- もちろんこのあたりには人による感覚差はあると思うし、『絶対盗作』といえるわけでもない。
ただ『似てるよね〜』と振られたらほとんどの人が『確かにね〜』というだろう。
- ちなみに友瀬は、この"L"については次のような解釈もしていた:
右上の日の丸を「O」であるとみなして、このロゴは実は『TO』と『OL』をマージしたものでは。
否定されちゃったわけですが。- 『To』kyo 『Ol』ympic、ね。
- 前述の友瀬コメントの内容の話。
- 理由2:最初の説明「日の丸オマージュ」の弱さ。
- 『L』に対するコメントとして。
左上・右上の逆扇の円弧を使って、内側に大きな円をイメージさせることがあったらしい。
この円が、実は1969年の東京オリンピックの「日の丸ロゴ」のオマージュ、と。 - 言っていること自体は、説明されればなるほど、わからんじゃない。
わからんじゃないが、正直、そうは見えないのが弱い。
説明されて、その意図で理解してみようとしても、『L』のほうが見えちゃうんだよね。
- 理論的にも当然の話で。
逆扇形の円弧は『大きな日の丸』全体の1/4程度で、そのサイズの幻視円を得るには小さすぎる。
また、黒四角・赤小丸が『色的・位置的』に強すぎて、幻視の円弧を育てるどころか叩き切っている。
・・・一流のデザイナーがそんな当たり前のことも気づかないこともないだろうに、と。
- 理論的にも当然の話で。
- つまり『主張をデザインから実感しづらい』ので、相手が納得して受け入れづらいのだ。
受け入れづらいから、むしろ『嘘をついている』不信が生まれてしまう。
- 『L』に対するコメントとして。
- 理由3:次の説明『ブロックフォント』による矛盾。
- 『ロゴ構成要素をブロックのように組み合わせて文字を作る』という話。
- 何が矛盾かというと。
この『フォント』案の内容自体が、上記理由2で主張した「日の丸オマージュ」を真っ向から否定していること。 - なにしろ、アルファベット26文字+数字10文字+記号7種の40以上の文字で。
「日の丸オマージュ」要素があるのは、幻視的な『T』と日の丸そのものの『数字の0』のたった2文字だけだ。
- 『T』に本来含まれない『L』的要素を作ってまで、オマージュする気なら。
他の文字でだって、もうちょっとがんばる・がんばれるだろうよ。 - 例えば『C』。もし友瀬が「日の丸オマージュ」を意識して考えたら、左上・左下の『逆扇』は180度逆に置くと思う。
『U』の下側も同様。
せっかく「オマージュ」にかぶせられる位置にある文字の円弧を、なぜわざわざ『逆向きに置いて』つぶしてしまうのか。
- 『T』に本来含まれない『L』的要素を作ってまで、オマージュする気なら。
- 結果、主張している「日の丸オマージュ」の考えについて『ホントかよ』という疑念を与えてしまう。
先の「TLロゴ自体の日の丸オマージュの弱さ」も加味され、 むしろ『そんな嘘をついて、何を隠してるのさ』という不信を生んでしまう。
- 『ロゴ構成要素をブロックのように組み合わせて文字を作る』という話。
- 理由4:『事前案』による信頼の破壊。
- 「ブロックフォント」の後で、審議会担当者が出してきた『T型』のロゴ。
- とりあえずこれ自体の『パクリ疑惑』とか、『受賞作と本番とで違いすぎ』とか、そういう疑惑・課題は別にする。
- 大前提として、ここまでの流れですでに『不信の空気』があるので、
そこからひっくり返すのは難易度が高い状況だったことは、事実だろう。
だがそれを考慮に入れてもこの発表は、それ以前の発言との整合性が無さ過ぎ、いかんともしがたい。- 第一に、この『T型』によって、佐野氏が上記2で主張している「日の丸オマージュ」がいっそう胡散臭くなった。
『T型』には一切円弧がないので、こちらの主張を信用するなら『オマージュなんて考えてなかった』と言っているも同然なのだ。 - 第二に、佐野氏の上記3の「ブロックフォント」会見についても、悪影響になる。
こちらの主張が原案だとするならば、なぜ先の説明では『T型の△』版でなく『円弧を含む』ブロックになっていたのか。 - さらに言えば、主張2・3での会見は、『パクリだろ?』→『ちがう、こう考えた実績もあるんだ』という主張をするため。
なぜそのときに『T型』の話をしなかったのか。
- 第一に、この『T型』によって、佐野氏が上記2で主張している「日の丸オマージュ」がいっそう胡散臭くなった。
- いろいろ不整合なので、どの発言を信用しようとしても他のどれかが嘘に見えてしまうのがまずい。
擁護側を信じると、佐野氏の発言がでまかせっぽく聞こえてくるし。
佐野氏発言を信じればこの擁護が怪しくなり、デザイン業界の体制が疑われる。 - 結果、『どこをとっても信用できない』状況になってしまった。
- 「ブロックフォント」の後で、審議会担当者が出してきた『T型』のロゴ。
注意して欲しいことは。
上記説明全体を冷静に・時系列に整理して眺めると、佐野氏陣営が『正直に言っている』ようにも取れるということ。
例えば以下のように。
- 原案は、ブロック的パーツを作って、それを並べた『T型』だったんだ。
- このブロックを使って「ブロックフォント」も作れる、ってことを考えていたんだ。
- で、これでコンペにでて優勝したんだ。やった!
- ただ、これだけだとオリンピックぽくないってのはあって。
そこで日の丸オマージュ・逆扇要素を入れたんだ。
- 『T』の上二つだと円に見えづらいから、3隅にいれる案とかTL案とかも検討して、TL案にしたんだ。
- 逆扇版を使って、ブロックフォントも作り直してみたんだ。
- でも後付だったから、このフォントには「日の丸オマージュ」は入りきってないんだ。
上記のようなステップだったと見ることは十分可能で、理解できなくもない。
特に興味深いのがブロックフォント。
上記の順であれば、ブロックフォント検討時点では『オマージュのための逆扇型』という要素はなく、単なる△パーツだった。
だとすれば、前述の "C" での△の置き方は、非常に妥当に見える。
後出しの『神の目の意見』ではあるし、そもそも上記の流れも『友瀬の推論』でしかないけれど。
もし上述のような『時系列全体の説明』を最初から、遅くとも説明会見時点で出していたら、心証は違っただろうと思う。
少なくとも佐野氏および委員会にはそうする選択肢は十分にあったわけだし。
まあ、実際にはこれ以外の『別仕事でコピペしてた』という事実が出てきたので。
もし時系列で全部見せたとしても、トータルで『信用できない』となってしまったでしょうけどね。
ご意見などがあれば。
- 遅レスですが。私は盗用云々に関しては興味も関心もありません。むしろ気になったのは、応募資格の厳しさ。どのような分野であれ、新しい才能は常に下から出てくるんです。応募資格を無制限にするのは流石に如何なものかと思いますが、『過去の栄光』を持たないが故の『新しい感覚』をシャットダウンするのは、どうにも感心しない一件でした。 -- CiAN 2015-09-26 01:09:59 (土)