まず最初に。
キャラ間バランスを重視する人からクレームが付きそうな気がしたので・・・
HJの名誉のために言っておきますか。
今回のキャラは2人とも元キャラあり。
しかもデータ的にはこれでも『弱体化』している部分が多々あります。
つまりこれでもHJは仕事をしていて、でもそもそものLW作成元のポリシーレベルで、
バランスが悪いキャラクターの存在も容認されている、ということです。
いつもの『格差があって当たり前』の発言の流れ、ですね。
というわけで、本題。ざっと流します。
- アレイン。
ぱっと見からも伝わってくる、わかりやすい強さを持ったキャラ。
ほぼ確実に、クローデットより、強い。
- 攻撃面で、多彩でパワフル、隙も小さい。
防御面では、前後方向の移動が高性能。装甲も固い。
総合して、遠距離戦闘で圧倒的、近距離でもかなり強い。
- 特に、格闘術の性能が異常。
初期状態で+4〜+3、つぶされなければ『次の格闘術+2』なので実質+6級。
これがいわゆる防御攻撃系の3枠にあてられている。
26を使えないキャラでは、これだけでも手がつけられないレベル。
- バックステップがvs突きで19ページにしか行かず、しかも32は当たりもしない。
しかも、杖なのに武器破壊されることはない。
つまり基本的に逃げ放題。
一応19ページのスコアは1ですが、いわゆる旧世代の近距離型キャラには、かなり厳しい。
- 余談:友瀬たちは公式にはテストは依頼も実施もしていませんが、『Sylvestraを投入するよ』的うわさは聞いていたので、試したことはあります。
そしてあまりの強さに、『少なくとも格闘系の技は威力を-2しないとまずいよ』というコメントはしていたことをメモしておきます(^^;;;
- アルドラ。
アレインとは違い、ちょっと変則的な点でとんでもない強さのあるキャラ。
- まず根本的に、基本的な攻撃力として。
アレインの『眼の玉飛び出そうなキャラシート』に比べるとおとなしく錯覚しますが、これでも十分標準以上のパワー持ち。
- 防御面では頑丈。
回避性能がやや落ちるので守勢にはちと弱い。
あと、背中がもろいのとで、大振りをしないようにする必要はありそう。
なにしろ一部の『8や20の修整値が-4』のキャラには、下段突きや上段スイングを回避されるだけでダメージですs。
- アルドラの最大の脅威ポイントは、『石化』行動でしょう。
彼女の該当ページのコメントを要約すると・・・
『体力が5以上減った状態でこのページを開いたら、石化して即死。』
- 体力5以上減少==普通のキャラならば残り体力は多くて5〜7くらい、直撃ページに行くならば+2くらいの修正値とそれほど変わらない距離。
初手から『はい12ダメージね』とか言われることもあるニクスやクローデッドに比べれば、おとなしく見えるかもしれません。
ですが、脅威は単純な威力面ではありません。
ポイントは『アルドラ側がスコアページを開く必要がない』ということ。
つまり、アルドラのその行動をつぶすことができなかったら、即負けなのです。
- 手法自体は、以前に論じた『投げ技・ガード不能技』のColdDrake型と同じです。
ただ、威力も判定も段違いですな(^^;;
ご意見などがあれば。
そもそも『新しい技を覚えられない』『既存の技の命中率・回避性能も変えられない』という
根本的な問題もあるにはあるのですが、とりあえずそれに目をつぶるとして。
単純な数値性能だけに注目しても、今のLWシステムの成長ルールでは、これは絶望的です。
防御性能は、まだいいです。
成長による防御性能上昇は、最大体力値の増加。
これには限界は設定されていないため、経験を積めば積むほどうたれ強くはなります。
問題は、攻撃性能。
攻撃面の成長は『行動の修正値を増加』させることで表現されますが・・・現状のルールでは
ここに『成長限界は初期修正値の2倍まで』というリミットがあります。
これ自体は『長所を伸ばすことしかできない』という思想でまあいいのですが、
この結果、キャラごとに成長の伸びしろに大きな差ができてしまっています。
さらにまずいことに、この制限は言い換えると
『LW/QB本のキャラ達は、すべて新人』であるという前提が暗黙に生まれてしまうのです。
キャラ達が名もなき人間であった初期NOVA作品や、ストーリー背景の弱い現行FBI作品などではこれでもいいのですが、
キャラクター背景面を推しているQBを見ると、この問題が顕著に見えてきます。
例えばエキドナ・イルマ師弟。
例えば彼女たちの下段突き(14)の修正値に注目すると、エキドナは+2、イルマは+0。
そして設定上は、数百年単位で研鑽を積んだ師匠エキドナと、まだ20代の弟子イルマ。
こういう格差があっても、不思議ではないでしょう。
ですが成長ルールを見ると、困りごとがわかってきます。
ルール上、イルマはこの修正値を増やすことはできません。だからことこの点では師匠を超えるどころか追いつくことすら、どんなに頑張っても絶対にできません。
対して、すでに十分な経験を積んでいるはずのエキドナは、しかしこの下段突きに+2の伸びしろを残しています。
・・・おかしいですよね(^^;;;
残念ながら、現状の成長ルールでは、これはどうしようもありません。
何か考えてもいいんですが・・・どっちにしてもあんまり重要はないように思うので、まあそういうことがあるよ、ってくらいで。
ご意見などがあれば。