日記/2013-08-30
2013-08-30 (金) 21:13:00 (3181d)
LW:技コピー能力、実現方法。 †
だいぶ昔にLWでの格闘ゲーム再現を話題にしていたとき、表記のようなネタを書いたことがあります。
参考
想定していたのは『マーベルvsストリートファイター』のローグというキャラ。
専用の『覚える』攻撃を相手にヒットさせると、以降その相手の得意技をコピーして使えるようになる、というキャラです。
例えば『ザンギエフのスクリューパイル』『リュウの波動拳』というように、技レベルのコピー。
ファンタジーカードネタをいろいろやっている過程で、これについての 再現方法を思いついたのでメモしておきます。
プレイアビリティだとか、現実的な限界問題とかいろいろ課題はありますが、 まあ、こんなこともできるよ、というネタ的話題です。
[+]→続きを読む。
[-]
『思いついた』とは書いたんですが、実はこれ、以前に作った特殊ルール 『特殊遠距離行動』のリメイクみたいなものだったりします。
以下、論理的な説明も含めて、順次説明記載します。
ここでいう「技コピー」とは。 †
- やりたいこと:あるキャラの持つ技を、同じように使うことができる。
- 覚えられる行動については、『マーベルvsストリートファイター』のローグ的なものを想定。
- 例えば『ザンギエフのスクリューパイル』『リュウの波動拳』というように、技レベルでコピーする。
- LW/QB的に言えば『Samrai/QBトモエのカブト割』『Dwarf/QBユーミルの盾引っかけ』という単位がコピー対象。
- 「コピーできる技を覚える」方法は、今回の話題の対象外。
- これはいくらでも方法がある。
例えば行動xxの成功ページコメントで『コピーできた』と告げるなど。 - 問題なのは『自分自身の本』で『他のキャラの行動』を実施すること。
- これはいくらでも方法がある。
背景となる事実・技術 †
- LW本では、本に記載されるものは『行動の防御性能』。
行動番号が決まれば、その攻撃面での判定レベルは決定される。- 上記を元に考えれば、技のコピーを行うには、以下のことが実現できればよい。
- コピー対象の技に、再現用の適切な行動番号を与える。
- その行動番号に応じた、適切な防御性能を与える。
どのような行動に対して「被弾する/しない」のか。
※成功するのかしないのかは、相手の防御問題なので普通でてこない。 - 成功したときのコメントを明確にする。
- つまりは: コピー技について、そもそもそれに応じた上記各必要情報(含む判定情報)を提供してしまえばよい。
- 上記を元に考えれば、技のコピーを行うには、以下のことが実現できればよい。
実施例:『メローナ流カブト割り』 †
コピーモンスターということで、アニメQBでそーゆーことをやっていた
QBメローナを便利に使わせてもらいます(笑)
彼女が『QBトモエの行動24:カブト割り』をコピーする、という行為の再現。
- 導入する新規コンポーネント。
以下の2つを新規の構成要素として導入する。- 行動宣言用追加情報コイン、1つ。
表面に「+100」裏面に「+0」と書かれたコイン。メローナプレイヤーが持つ。 - 専用ページシート:『メローナ流カブト割り』。
通常のLWページと同様のサイズ・レイアウトで、以下のような情報が書かれている。- シートタイトル:『メローナ流カブト割』
- シート番号:124。これがシートの右上に書かれているイメージ。
- イラスト:トモエに扮したメローナの、ダウンスイング。
- コメント:『敵に告げる:得点のあるページならば、私のカブトは破壊されます。わたしが兜をかぶっていないかすでに割られているならば53ページへいく云々』 トモエのカブト割ページ(P.55)とほぼ同じ内容を書く。
- データマトリクス:通常とはちょっと違った構成内容。
「相手の行動 - 結果ページ」というペアが、各行動に対応して24パターン。
また結果ページには『S』という結果がある。
- 行動宣言用追加情報コイン、1つ。
- 行動宣言方法。
- ポイント:この『メローナ流カブト割』は、行動24に割り当てられるものとする。
上記シートの『124』という番号は、これに関連して作成されている。 - メローナプレイヤーは、通常の『行動24』を実施できる条件において、このコピー行動を実施できる。
- これを実施したい場合、メローナプレイヤーは『24ページ』を開くと同時に、
行動宣言コインを『+100面を上にした状態でテーブルに置き、その表示を手で隠した』状態で準備。
行動宣言時には『124』と宣言しつつ、ページ&コインを公開する。 - コインは、通常の宣言の際にも使用できる。コインを『+0面を上』にすれば、普通の行動宣言と同じ。
- 宣言とコインとの不一致があった場合:例えば『24と宣言したのに、コインは+100面が上』などの場合は、強制的に失敗。
『メローナ本は強制53ページ』+『メローナ側は通常通り判定するが、今回は得点があってもダメージは発生させない』。- コインは、不正回避のためのもの。
また、『コインを準備したからコピー技』という推定を相手にさせないために、『コインありでも通常技を出せる』ようにしている。
- コインは、不正回避のためのもの。
- ポイント:この『メローナ流カブト割』は、行動24に割り当てられるものとする。
- 判定方法。
- メローナプレイヤーは、通常通り。
今見ている相手キャラ絵の本上で、(メローナが宣言した)24ページを開き、相手の行動番号を探して判定。 - 相手プレイヤーは、もっている本(メローナ本)は一時忘れて、『メローナ流カブト割り』シートのマトリクスを見る。
カブト割りシート上から『自分が宣言した行動番号を探し』て、その対の値で判定する。
値が『S』だったならば、『カブト割り』シートそのものが結果。
数値だった場合、メローナ本の当該ページが結果。『メローナのカブト割り失敗、通常は得点ページ』の設計。- 双方が同じようなコピー技だった場合も、この処理で解決できる。
- 宣言不良時の処理も、このシートに書くべきかもしれない。
- メローナプレイヤーは、通常通り。
いろいろな補足。 †
- プレイアビリティは、あきらかに下がる。
上記例で言えば、メローナプレイヤーは『コインを扱う』手間が増えるし、 相手も『宣言によっては本誌以外のシートといったりきたり』という操作になる。
- 選択肢の増加でもあり、その分敵味方とも手を選ぶ難易度も上がるといえるだろう。
- 要は、コピー対象の技ごとにシートを作る方式なので。
対戦相手ごとに『コピー対象技のシート』がないと、うまく機能しない。- 『メローナ流カブト割』があれば、トモエのコピーはできる、といえるだろう。
だけどこれだけでは、例えば前述の『ドワーフの盾引っかけ』のコピーはできない。
例えば『メローナ流盾ひっかけ』みたいなカードを作る必要がある。- これが最初に書いた『現実的』問題の1つ。
HJ版だけにしぼっても50作を超える今、任意対戦でうまくサポートするには 全キャラ==50シート以上を作らなければならない。
かなり無理。
- これが最初に書いた『現実的』問題の1つ。
- いちおー、ある程度丸めたものをつくることはできる。
例えば『メローナ流魔力放出(122)』というコピー技シートをつくり、 QBクローデットの迅雷一撃、QBニクスの魔術はこのシートで共通処理する、というような手。
クローデットなら『電撃+6』、ニクスなら『炎+5』というような追加情報は必要になるが、 それだけで大体OK。
- 『メローナ流カブト割』があれば、トモエのコピーはできる、といえるだろう。
- 応用の余地について。
- 一応『コピー技』という名目で検討した方式だが、論理的にはコピーに限定する必要はない。
これは LW本・キャラに、その本・キャラがもともと持っていない新しいデータマトリクス・ページを追加する仕組み。 - つまりこれは、LWシステムの『経験をつんでも新しい技を覚えられない』という弱点を埋める仕組み、とも言える。
- 例えば、『鎌で防御行動(26,4)をするQBアイリ』とか、『QBリスティに、メイスを投げる行動を新設』というようなことができる。
- 一応『コピー技』という名目で検討した方式だが、論理的にはコピーに限定する必要はない。
ご意見などがあれば。
Link: LWネタ(1235d)
日記/2008-07-19(5043d)