大前提:1つの三つどもえ。 †
LWシステムの行動群の中で、ある意味での『三つどもえ』を構成する要素の1つが、この『大振り』です。
他の2要素は、『通常攻撃』と『防御』。
もちろんここには攻撃の軌跡と色・高さなどが絡んでくるので、あくまでざっくりとですが。
大振りは、防御に対して有効ですが、通常攻撃に対しては不利です。
通常攻撃は、大振りに対して有効ですが、防御に対しては条件が求められます。
防御は、通常攻撃に対しては安全率が高いですが、大振りに対してはあまり効果的ではありません。
大振り行動を端的に言うと。 †
ハイリスクハイリターンの大技。
当たれば威力的にも心理的にも抜群の効果。
どういう行動? †
基本的な特徴は、文字通り『当たればラッキーで振り回す』というものです。
この内容から想像できる内容が、おおむねこれらの行動の特徴です。
- 威力は強力です。
行動自体の持つ修正値の大きさもさることながら、相手の『痛い』部分に命中することが多く、総合的に大ダメージを与えられます。
また後述2点の理由も含めて、命中した場合の心理的な影響も見逃せません。
- 隙が大きい。
一般に出が遅く、相手が攻撃をしてきたならば一方的につぶされることの多い行動です。
- 当たりません。
キャラクターシート裏の解説にも書かれているように『条件がよくないと』当たりません。
この『条件』とは、命中させられる相手の行動種類が少ない、という意味。
前述の『出の遅さ』ともあわせて、相打ちも望めないことが多いです。
- 使いどころ。
普通に使うには、極めてバクチ要素の高い行動と言えますが。
言い換えれば相手が『動かず・攻撃もしてきていない』ときには、絶大な効果が得られるということです。
すなわち、相手が緑の行動をしてくる場合、効果的なことが多いです。
行動36 について †
一般に『ダウンスイング強打/ Downswing Bash』と呼ばれる行動。
HJ版、特にQBR/QGでは異なる名前をつけられることが多いですが、本質的には同じです。
- 原則的に『重い大型武器による強打』を想定している行動。
そのため、軽い武器の所有者には使えない場合が多いです。
- 『武器投擲』『魔法』といった、モーションの大きい大技に割り当てられることも多い行動です。
それも含めて昨今のLW本では『軽め』の武器使いにも提供されることが増えています。
- ダウンスイングなので、とびあがる(18)・かがむ(20)に有効で、防御(26、4)にも効果的。
基本的には、これらを狙い打ちする行動です。
- 特記事項:いわゆる『武器破壊』効果を持ちます:
破壊される可能性のある装備を持つ相手には、それを破壊できることがあります。
- 相手の盾防御(26)・防御しながら攻撃(44,48,6)に対してぶつけることで、盾を破壊できることがあります。
- 棒状の武器を持つ相手に対して、下段突き(14)やバックステップ(16)にぶつけることで、武器を破壊できることがあります。
- 相手の武器落とし(30)に対して、逆に相手の武器を弾き飛ばす効果があります。
- 強打同士では、比較的有利な行動です:相手の行動28や40を読んだときにも有効。
行動28 について †
一般に『サイドスイング強打/Sideswing Smash』と呼ばれる行動。
- ほぼすべてのキャラクターが持っている行動です。
いわば『もっとも一般的な最強打撃』と言えます。
- サイドスイングに分類されていますが、正確には袈裟斬り的な斜めの軌道を取っているよううです。
その結果上段・下段が不明確です:相手に対して『上段・下段』の判断をさせない・させることができない行動です。
防御に対しては有利で、相手が防御(26,4)した場合、いずれに対しても命中を与える性格を持ちます。
逆にジャンプ系行動には不利で、とびあがる(18)・身をかがめる(20)のどちらにも空振りしてしまいます。
- それでもサイドスイングなので、相手のかわし(8)に対して有効です。
ただし大振り故に、相手が素早い場合、当たらないケースがあります。
- 相手の装備を破壊できる可能性があります。
ただしその可能性は36に比べてかなり低く、36では破壊できても28では破壊できないことは、非常に多いです。
- 例えばHJ版既存作では、28で破壊できる盾はリスティ・ミリムの2キャラだけです。
36では、アンネロッテとシギィ以外の盾は全て破壊の可能性があります。
- 36同様、相手の武器落とし(30)に対しては有利です。
- 有効な使用方法について:
一般的ダウンスイング(24)、技術的上段スイング(12) に強いのが、大きな特徴の一つです。
特に行動12については、有効な対処方法をこれしか持たないキャラクターも少なくありません。
行動40 について †
一般に『ワイルドスイング/Wildswing』と呼ばれる行動。
- ほぼすべてのキャラクターが持っている行動です。
- 黄色カテゴリに属する唯一の攻撃行動であり、そして黄色は、使用制限を受けにくい色です。
すなわちこの行動は、『いつでも行える攻撃』としての価値があります。
- 攻撃の軌跡は『下段スイング』相当。
ですが、サイドステップ(8)でもかわされてしまいますし、相手の武器拾い(46)を妨害することもできません。
ただし明確に『下段』故に相手の下段攻撃は受け流すことが可能なので、相手の下段対策としては意外と安全です。
- 逆に相手の上段攻撃に対しては最悪レベルで、一方的に大ダメージを受ける可能性が高いです。
- 有効な使用方法について:
ワイルドスイングによって『反撃できる』のは、上段防御(26)と変則系突き(22) の2手です。
- 『緑と黄のみ』のときに40を選ぶと、相手の 14、22 の2つの突きを阻止できるという点に注目。
こちらが後退すると読んで打ってきた突きの迎撃策として、それなりに悪くない手なのです。
まあ、32を打たれると胴直撃をくらいやすく、とっても痛いのですが(笑)
ご意見などがあれば。