テレビとWebとの違いを知っていると、上記のような意見は非常にいいづらい。
途切れるのは個々の世帯のせいではなく配信側なんだけど、技術的に限界があるのがわかってしまうから。
テレビでは、基本的にどれだけ多くの人が情報を参照していても、関係ない。
なぜならば:テレビでの情報伝達方法は無線・電波であり、これは誰か一人に対して発行するものではないため。
広場に集まった人に、拡声器で話しかけているようなものだ。
声==電波が届く距離などの限界もあるにはあるけれど、こと通信の届く範囲であれば、それを聞いている人数には関係ない。
対してWebでは、人数が増えてくればさまざまにボトルネックが発生する。
なぜならば:Webでの伝達方法はあくまでTCP/IPという通信であり、これは本質的には『一度には1人しか相手にできない』ものだ。
もちろんシェアリングして『擬似的に』複数の相手と同時に話してはいるんだけど。
言ってみれば、『話し手が大量の電話機を持って、つぎつぎそれを持ち替えつつ、それぞれの相手に対して話している』ようなもの。
話し相手が増えれば増えるほど、話し手には負担がかかるし、当然聞き手には待ちが発生する。
サーバ側の対応速度を早く==サーバのパワーアップしたり。
話し方を改善して短く語る==プロトコルやデータ構造を改善したり。
電話の数を増やす==通信回線や、内部的なサーバ構成による発進元の多元化などを強化したり。
そういう、強化はしていくにせよ、本質的に『電波と同じようにするのは無理』なのだ。
つーか、そーゆー観点からいうと、WebでフルHDの動画を流そうという発想自体狂気の沙汰に思える。
減らそうよ。
だけど、これは『技術を知っているがゆえの、自分に課した限界』でもあるんだよね。
単純に『テレビをWebで置き換える』という命題を追求するためには、この限界はあえて取り去って語る必要がある。
・・・難しいねぇ。
年寄りだから、どーしても『経験からくる限界』がでちゃうんだよね(^^;;;
ご意見などがあれば。