ちょっと長文抜粋:
さて、遂にWindows 7が発売になりました。デモにしろテレビCMにしろ、今回の一押しはWindowsタッチですか。本当の主役であろうセキュリティ面の改善や軽快感は見せづらいので致し方ないのかもしれませんが、どうにもVistaの時のWindowsフリップ3Dを彷彿させます。見た目は派手でも実用性は伴わず、直ぐに飽きられる代物だと。実際、その使い方だと腕が疲れますよね。大昔のライトペンでもあるまいに。
新しいUIを採用する際の鉄則は「より便利になること」であり、それは決して「やり方を変えること」や「流行を取り入れること」と同義ではないはずです。その点Appleはよくわきまえていて、新型iMacやMacBookにタッチパネルを採用するようなことはせず、代わりにマウスの上面をタッチパネルに見立てるという解答を導き出しました。既存の枠組みは大きく変えずに、マウスによる遠隔操作の利便性(わずかな動作で大画面の全域にアクセスできる)とタッチパネルの有益さの両立を目指したわけです。まだまだ進化の過程にあるにせよ、これが現時点ではもっとも妥当なアプローチではないでしょうか。
Appleが/MSが、というような企業姿勢の話は別として。
この記事で言われている、デバイスの特性的・あるべき姿的な話については、おおむね同意。
『画面だと腕が疲れるよ』
『やるなら手元にそういうデバイスを置くべき』
・・・というようなことは、友瀬も以前の日記
で書いている通りです。
『新しいUIを採用する際の鉄則は「より便利になること」であり、それは決して「やり方を変えること」や「流行を取り入れること」と同義ではないはずです。』・・・という、氏の意見にも、100%同意。
ただ、この同じ立場であるにも関わらず、Magic Mouseへの評価は氏と友瀬とでは180°近く違うのが面白いです。
友瀬は先日の日記で、Magic Mouse を高く評価していないことを表明しています。
これは、言ってみれば上記記事で言うところの『フリップ3Dへの評価』と近い所にあります。
フリップ3Dは結局、『通常の2D表示で機能的に足りていることを、視覚的にわかりやすく・自然にしようとして置き換え』ようとして、失敗した、というのが友瀬の意見で。
その意味でMagic Mouseは、『通常の5ボタンマウスで機能的に足りていることを、触覚的にわかりやすく自然にしようとして置き換え』ようとしているだけに、見えます。
・・・ああ、そうか。
自分で書いてて気づいた:マルチタッチデバイスをマウスと完全に置き換えるのが好ましくないと、友瀬は思っているみたいですね。
通常のマウスに加えてのデバイスだったら、またちょっと違う評価のはず。
実際Bambooへの評価はそういう感じになってます。
『新しいUIを採用する際の鉄則は「より便利になること」であり、それは決して「やり方を変えること」や「流行を取り入れること」と同義ではないはずです。』・・・という、氏の意見には、100%同意。
従来からある道具よりも不便になるようなものは、鉄則を外れています。
ただ、『便利』というのには主観が入るので、万人が合意することは難しいと思います。
友瀬は、MagicMouseで採用している操作方法について、
ハードスイッチの代わりにマルチタッチパッドを使うという『やり方を変えること』を選んだ結果、
誤検出and/or誤操作が発生しやすい『不便なもの』になっていると感じています。
『3Dフリップ式の表示に、現状の2D表示以上の便利さ』を感じられるか否か。
『マルチタッチをボタンの代わりにするマウスに、現状の多ボタン以上の便利さ』を感じられるか否か。
友瀬には『両方とも、昔に比べて便利ではない』と思え、上記記事著者には『マルチタッチマウスは便利だ』と思えた。
そういう差です。
・・・習熟難度と習熟後の扱いについての差の話:
CUIとGUIとの永遠の抗争部分も絡んでいるとは、思います。
ご意見などがあれば。