詳しいネタバレをする気はないですが、さすがに何もなしでは説明しようがないので。
『普通に知られている』あらすじ。
- 時は戦国。舞台はある農村。
実りの秋を控え、野武士の襲撃が予想される状況。
- 農民たちは対抗するために、侍を用心棒として雇うことを決意。
紆余曲折の末、7人の侍が彼らに味方することとなる。
7人の侍たちは、村人たちと協力して迎え撃つための準備を進める。
- 果たして、野武士たちは襲撃をしてきた。
30人以上いる野武士たちを阻止しつつも、農民たちはもちろん、侍たちにも死者が出はじめ・・・
という感じ。
で、なにが『潔い』かというと、この『味方側侍の死の描写』。
上記前半にある、農民たちと出会い、協力するようになるシーンにおいては。
また、戦闘の間にある小休憩・大休憩においても。
7人の侍それぞれに、人間臭いドラマを見ることができるんです。
ところが、彼らが死ぬシーンには『まったく』なにもない。
例えば『銃で撃たれた侍が倒れる』シーンがあります。
昨今のアニメとかだと、どうなりますかね?
『殺される彼のモノローグや走馬燈が入る』のが普通だったりしないですかね。
そういうのは、この作品には、ない。
撃たれた。倒れる。以上。アップにすらならない。
キャラによっては『殺される瞬間』すら映らない:一緒に戦っていた農民たちに死体が運ばれてくるだけ。
ちょい役じゃないんです。
タイトルにもなっている『7人の侍のうちの1人』にも拘わらず、です。
1人だけじゃないんです。
最終的に死ぬ数人すべてが、そんな感じ。
『死んだらそこで終わり』という、猛烈な世界観の演出ともいえるでしょう。
これが全てにおいて素晴らしい、とかいう気はないですが。
べたべたに、ある意味でくどい演出とは、かなり違います。
ご意見などがあれば。