日記/2012-05-04
2012-05-04 (金) 06:27:15 (2780d)
雑記:プレイ雑感:Robo Rally †
というわけで、積みゲー棚卸起因のゲームレビュー。
この記事では:
アバロンヒルの『Robo Rally』について。
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ゲーム概要: †
- ラジコン競技的なゲーム。
- プレイヤー達は、それぞれが自分のロボットにプログラムを与え、マップ上で競争する。
- 『ラリー』の名の通り、マップ上にはチェックポイントが何箇所か設置されており、それを順に回る必要がある。
- またマップ上には障害物・ギミックが満載。
- プレイ環境について
- プレイ人数2〜8人。おそらくは4〜6人くらいが適正。
- プレイ時間:シナリオによる。
ちなみに箱には『30分〜』とあるが、一番最初のシナリオで1.5時間くらいかかった。
システム概要 †
ざっくり言ってしまうと:制限的な行動プロットゲーム。
プレイヤーには毎ターン数枚のカードが配られる。
プレイヤーはそれらカードから5枚を選び、『このターンの移動計画』をプロット。
それを全員が一斉に公開して、ロボットを動かしていく。
このカードの扱いが、このゲームの本質的な部分の1つ。
- それぞれのカードには『1マス前進』『右90度回転』といった、限定的な行動が書かれている。
- 言いかえると、ここで配られなかったタイプの行動はそのターン実施できない。
結果、例えばチェックポイントが右側にあるのに右旋回が手札に無いため、『180度旋回』+『左90度』でごまかす、といったことを多々実施することになる。
- 言いかえると、ここで配られなかったタイプの行動はそのターン実施できない。
- 前述の通り、プレイヤーはロボットに毎ターン5枚のカードを『プログラム』する。
これは単に、『前進』『右旋回』『前進』『左旋回』『前進』・・・というように、カードを並べることで実施。 - 全員のプログラムが終わったら、実行。
全員がプログラム済みカードの1枚目を同時に公開し、それに従って自分のロボットを動かす。 - 上記をプログラム済みの5枚のカード全部について、順に実施。
全部終わったら、ターン終了。 - カードは毎ターン配られ、計画後余ったカードはすべて破棄。
- すなわち『次にxxxが引けるから、このターンはyyyしておこう』なんていう戦略は立たない。
これだけではただのカード引き〜ソリテアプロットゲー。
そうしないための仕組みが、以下のようにさまざまにある。
- マップ上のギミック。
- 例えば『ベルトコンベア』は、その上に乗ったロボットを自動的にコンベア移動していく。
『ギア』はターンテーブル:その上に乗ったものの方向を90度旋回させる。
- 例えば『ベルトコンベア』は、その上に乗ったロボットを自動的にコンベア移動していく。
- 他プレイヤーのロボット。
ロボットは自分が侵入する先にいるロボットを必ず押し出す。
また、行動計画自体に影響する要素もある:ロボットのダメージ。
- 地図上には、そこにいるロボットにダメージを与える『レーザー』のマスがある。
また全てのロボットは毎ターン必ず・自動的に自分の正面にレーザー射撃を行う。
レーザーはロボットに1ダメージを与える。- 10ダメージを受けたロボットは破壊。プレイヤーは予備のロボット二機をもっている==3回破壊されるとゲーム脱落。
- ダメージは行動にも影響する。
ダメージを受けると、そのロボットのプレイヤーが毎ターン受けとるカード枚数が、そのダメージと同じだけ減っていく。
- なにがあっても『計画』は5枚。つまり、ダメージを受けるとそれだけ自由度が減っていく。
- ダメージの結果、毎ターン受け取れる枚数が4枚以下になった場合、ロボットのプログラムの一部が『古いカードで固定』になってしまう。
- ロボットの電源を切ることで、ダメージを除去できる。
ただしこれを行うと1ターン休み。
また今回のプレイでは利用できなかったが、特定のマスに停止することでロボットにオプション装備を積むことができる。
例えば『隣接マスからチェックポイントにタッチできるアーム』など。
その他、話題になったこと。 †
- とにかく、『なんと思い通りに動かせないんだろう』というゲーム。
- 手札次第では、『1マス先にあるゴール』にすら入れなくて苦労する。
- 手札ではうまくつじつまが合わせられたのに、他のロボットに1マス押されるだけでまま全てが瓦解する。
- 一見うまくできたと思っても、ゲーム上頻繁に起きた事象:旋回方向の左右を間違えること。
- 右旋回のつもりだったのに、公開・実施しようとすると左旋回で『あ。』となるケース。
- それだけに、うまく動けたときの快感は抜群。
- 特に地図上のギミックをうまく利用できると、精神的にも実利的にも劇的。
- 当日の友瀬自身のプレイでは、以下のようなことができた。
- 『左回転のギア』の上で、右旋回連続。これにより、同じ軸線上にレーザーを撃ち続け、そこにいたロボットに何度もダメージを与えた。
前進カードがなかったゆえの苦肉の策ではあったのですが。 - 前進・後退が1枚ずつしかない状態で、高速コンベアを使って4,5マスを一気に移動した。
- 旋回カードが期待する方向とは異なるもの1枚しかない状態で、コンベアの旋回&ターンテーブルをうまく使って一気に8マスくらい前進。
- 『左回転のギア』の上で、右旋回連続。これにより、同じ軸線上にレーザーを撃ち続け、そこにいたロボットに何度もダメージを与えた。
まとめ †
- ゲームとして:9点(10点満点)。暫定。
- 暫定の理由:シナリオの問題。
今回プレイしたのは一番シンプルなシナリオで、ルールに不慣れな部分も含めて1.5時間程度。
シナリオ次第では、もしかしたらダレるかも。
- 暫定の理由:シナリオの問題。
- いわゆる『プロット』ゲームに慣れているプレイヤーならば、ルール自体は簡単。
- パズルゲームとして秀逸。
繰り返すが、限られた手札の中で、マップ上のギミックとあわせてうまく移動できたときの快感は、最近に類を見ない。 - 設定・ルール他ひっくるめて、コンピュータプログラミング経験者にはお勧め。
- マイナスポイント:不確定要素がかなり大きい。
有利にことを運んでいたプレイヤーが、理不尽にずるずると負けこむことがある。
逆転性が高いといえば、そうともいえるが・・・
ちなみにこれ、かなり多数のエキスパンションが発売されてます。
マップによるギミックもゲームを面白くしている要素なので、エキスパンションの価値は結構ありそう。
そんな感じにて。
ご意見などがあれば。