ゲーム:Fate/ hollow Atraxcia

2006-10-20 (金) 10:34:44 (4719d)
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というわけで、stay night に続いてhollow Ataraxia。
まだおまけゲーム類が終わってないけど、とりあえず本編コンプリートしたので。

まず最初に1週プレイしてわかったことは、
「ああ、月姫に対する歌月十夜と同じような感触だな」と。
一種の夢の中で同じ・しかしわずかに異なる日常を繰り返し、いつか新しい日を迎える、という。
ニワトリとたまご、どっちを先に描きたかったのかはわからないけど、ともあれ
「聖杯戦争を終えた、各マスター&サーヴァントたちの日常」と
「聖杯戦争を続けている、1人目のマスターと8人目のサーヴァントの戦場」とを描く作品。

言ってみれば後日談的作品なんだけど、stay nightでどのルートを「現実」にしたとしても 多くのキャラ達はすでにこの世に存在しないので、「消えたはずの人たちの状況を描く」ためにはなんらかの方法で復活させるしかないわけで。
この難問を、聖杯の力を使って「ありえた状況なら全て(多少の矛盾が発生しても)起こっていた状態」にすることで強引に解決している。例えば、stay nightの5ルートのどれか1ルートででも生き残った人間は生還。サーヴァントはもちろん「再召喚可能」なので全員生還。唯一、全ルートで死んでしまった言峰だけが脱落している。
タイトル通りの、本来ありえない「うつろな平穏」ではあるが、ある意味必然の構成かもしれない。

そういうわけで、何でもありの世界観ではあるけれど・・・一応、公式な世界観的には「stay night での桜True End」がベースになるのかな。
ゲーム内でのサブタイトルも"Heaven's feels" back nightと、stay nightでの桜ルート名(Heaven's feels)を冠しているし、 桜の魔法や垣間見られる黒さ・ライダーの立ち位置・凛の「第二魔法」などなど、総合的にみてそれが一番自然。 まあそーすると、主人公の体は義体のはずだったり、主人公の凛やセイバーとの関係が微妙だったり、いろいろ苦しいところもあるけど(^^;;

いずれにせよ、まあ本質はファンディスクですね。
stay nightが戦場だったゆえにどうしても真剣モード過多だったところ、はっちゃけたシーンが増えて。
stay nightでは敵だったゆえに「損な役回り」を演じざるを得なかったキャラ達(ありていに言ってキャスターやギル、桜など)にもおいしいシーンが増えて。
同様に、敵だったゆえにくわしく語られていなかった他マスター&サーヴァントの過去話があって。
クライマックスではほぼ全員に、かっこいい見せ場があって。
そして何より、居心地のいい自然な日常シーンが多く。
誰でも「楽しい時間はいつまでも続いて欲しい」と望むけど、現実は残酷で。
そういう感じの作品。

逆説的に・・・新キャラ2人は、新キャラにもかかわらず割りを食ってしまったかな、と思った。
彼女達は聖杯戦争の影を引きずっているがゆえに、シビアなシーンを渡り歩かざるを得ないわけで。
「前作からの人気+新たな魅力」を持つ続投キャラに比べると、苦しいのは仕方ないところ。

ともあれ。凛押しの友瀬個人的には、お笑いモードに転げ落ちていく彼女が痛ましくもあり、可愛くもあり(笑)

・・・最後に、矛盾と言うか気になる点というか。
「後日談」のシナリオ、さりげなく異変をはらんでいるのが興味深い。
いてはいけないはずのキャラクターが、そこにいる。
聖杯の残り香が残したやさしい奇跡なのか、それとも・・・

hollow ataraxia の謎。(2006/10/20 追加記載)

もうちょっとやりこんでみて、気が付いた点。
公式には見解があるのかもしれないけど、そのあたりは未調査。

  • 前節にも書いた「ありえた状況なら全て(多少の矛盾が発生しても)起こっていた状態」は、あくまで士郎視点、なんでしょうね。
    というのは、stay night本編でどのルートでも死んでいるはずの人は他にもいます・・・葛木先生。
    桜ルートでは、士郎が柳洞寺を訪れた際、何者かに殺されていたシーンを見ている。
    凛ルートでは、教会での決戦時、キャスターに殉じてアーチャーに立ち向かって戦死。
    セイバールートでは、ギルガメッシュに襲われて死んでいるっぽい。いみじくも、ataraxia内の葛木先生話はそういうもの。
    まあstay nightのセイバールートでは士郎視点では「キャスターのマスターが葛木」という説明・状況は出ていないので、少なくとも士郎はその「死」を知らない。もちろん、何か違うストーリーになっている可能性はありますが。
  • 聖杯による「ありえない状況」は、時間的に一体どこからどこまでなのか。
    件の「4日間」は聖杯の力でなんでもありになっている、それは一向に構わないのですが、問題はその前。
    具体的にいうと、「凛がペンダントを作ろうとして失敗」のくだり。
    時期的には夏休み前だが、すでにその時点で「セイバーやいる」というのがかなり異常。
    凛がペンダントを作れるという時点で桜ルートで話が進んでいるのはまず間違いないが・・・桜ルートだとするとこの時点ではセイバーはいないはず。
    聖杯の「なんでもあり」が、4日のループ以前の出来事の記憶改ざんまでやった、ってことなのか。
  • 前節最後であげた「後日談」も、同じ矛盾を。
    セイバーとライダーとが同時に残るストーリーは、stay nightではありえない。
    まあこちらの場合は、「4日間」のからみで聖杯によってサーヴァント復活→聖杯の「願い」によって本来消えるはずだったサーヴァントが残る・・・という道は残っていると思われるが。
  • さらによく考えると、実はもっと大きな矛盾がある:follow ataraxiaの時点での各メンバーは、stay nightでの「全ルートの結果」を知っている。
    普通ではありえないですよね。
    そこでは「件の4日間のまき戻り」はどうみても範囲外。

⇒大胆な仮説。
実は諸悪の根源(笑)は、「凛のペンダント失敗」なんじゃないか。
どういうことかというと。 ペンダント失敗にまつわるシナリオではイリアが「未来の次に過去がつながってしまう」可能性を指摘している。 これが現実に起きていたのではないか。

  1. 桜ルートのGoodEndが本来の姿。
  2. 上記ストーリーの延長で、夏。
    凛、ペンダント作成失敗。
  3. 時間の混乱発生。過去につながってしまう。
    →去年の冬の聖杯戦争「開始」。
    見たことのないはずのセイバー・凛ルート体験
  4. セイバー/凛ルート後、夏まで経過。
    →(ここにちょっと無理あり)凛が「以前にゆがみを作った時刻」に到達。
    ゆがみは「時刻」を対象にしているので、ルートに関係なく、再度過去へ。
  5. 上記を繰り返し、いつか「以前に体験したことのある」桜GoodEndルートへ再突入。
  6. 「再突入」した夏、凛がペンダント作成→失敗。
    →(ここにちょっと無理あり)二重の失敗により、時間のゆがみが矯正される。
    正しい時間軸へ。

つまり、ここでも実は「時間ループとなんでもありの記憶蓄積」がなされていた、という状況か。

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