日記/2014-04-23
創作:M:tGxLW、第3回:Evergreenその1 †
継続的にやってる、妄想気味な話。
ちなみにテストしたこともないので、本当の意味で妄想レベル(笑)
前回の記事では「次回は特殊な処理」とは言いましたが、M:tGには膨大な
ルール・システムが作られており、その全てをサポートするのは非常に困難です。
そこでM:tG開発用語 "Evergreen" で示されている能力を、まずは対象にします。
相変わらず M:tG を知っていること前提の記事ですが、ご容赦を。
Evergreen とは? †
M:tGでは次々と新しいルール・システムが作られていますが、
それらは基本的には『一般的ではない』
『カードセット独特の世界観を反映した、エキスパンションセット特有のシステム』と
位置づけられています。
それに対して、『基本セットに置かれる基本的なシステム』も定義されています。
この後者で定義されているのが Evergreen と総称されるものです。
以下のものが含まれます。M:tG Wiki から引用(笑)
接死、防衛、二段攻撃、エンチャント、装備、先制攻撃、瞬速、飛行、速攻、呪禁、破壊不能、威嚇、土地渡り、絆魂、プロテクション、到達、被覆、トランプル、警戒の19種。 かつて常磐木だったキーワード能力にはバンド、ランページ、畏怖がある。
上記にはクリーチャー以外にのみ適用されるものもあります:それらは無視します。
これでもかなり多いので、何回かにわけての実施です(笑)
以下、能力ごとにM:tG上の意味& LWvs ではどう扱うか、という形で順に。
あ〜。ついでだから、「普通のLWシステムとして」というネタにもなりそうなコメントは併記します。
飛行と到達 †
M:tG での飛行は、作戦級ゲームにおける ZoC とその例外に関連する能力です。
・・・ってこれもわかりづらい例えか(笑)
M:tG の戦闘のイメージは、以下のような地図配置を考えて欲しい。
PL1の配下 PL2の配下 PL1 PL1の配下 PL2の配下 PL2 PL1の配下 PL2の配下
おのおののプレイヤー(PL1,PL2)は、自分の配下クリーチャーを
「前列」に立てて対峙しているかたち。
各PLはその配下クリーチャーに「相手プレイヤーを殴れ」と命じることができますが。
おのおのの配下クリーチャーは、相手プレイヤーに攻撃を仕掛けるためには
相手の配下クリーチャーによる『戦線』を抜ける必要があります。
とはいえ相手に配下がいると普通はそれを突破することはできず、
それにブロックされてしまいます。
で、『飛行』という能力はこれに対する例外。
飛行を持つ配下クリーチャーは、相手の飛行を持たない配下の上を飛び越えていくことができます。
さらにこれに対する例外が『到達』という能力で。
蜘蛛の巣だとか、強い射撃能力などを表現しているようで、
これを持つクリーチャーは飛行はしていませんが、飛行している相手を『止める』ことはできます。
対してLWでは、飛行は現状でも実装済み。
普通『身長の増加』という形で表現され、そして相手より高い位置にいると、一部の攻撃が強化されます。
到達は実装はないですが、例えば「相手が飛行していてもそのボーナスを無効化できる攻撃」
を持てば際限可能でしょう。
このあたりを鑑みて、LWvs では以下のようにすればよいでしょうか。
- 飛行
- 飛行を持つ同行者は、 対象もまた飛行を持たない限り、 白兵戦攻撃時にパワーに+1のボーナスを得る。
- 飛行を持つ同行者は、
対象もまた飛行を持たない限り、
相手からの得点を1減らすことができる。
これには『最低保証の1ダメージ』も含む。
- 到達
- 到達を持つ同行者は、 相手が持つ飛行を無効化できる。
- 飛行をしているわけではないので、 飛行していない相手にはなんの特典もないことに注意。
速攻 †
M:tG では、配下となるクリーチャーは『魔法で異世界から呼び出された/作り出された』ものです。
それらは出現した直後は
俗に『召喚酔い』と言われる状態で、
積極的な行動が禁止されています。
で、『速攻』能力はこの『召喚酔い』を無視できる能力です。
LWシステムでは『召喚』ということ自体が表現されていないので、
M:tGの意図する『召喚酔い』ということもそのままは適用できません。
意味論的には、『朦朧・幻惑の無効化』と考えて、
例えば7ページの行動制限を無視できる、なんてのが近いといえます。
ただ、この内容は LWvsの『同行者』では考えづらい状況なので。
ちょっと考えて、元の主旨を踏まえた以下のような扱いで。
- 速攻
- 速攻を持つ同行者は、LW戦闘開始直後の P.57での(P) コメントにおいて、 ただちに『交代』できる。
- 明文化してなかったですが、普通は初手交代禁止、ということになります。
瞬速 †
M:tG では前述の通り、配下のクリーチャーは魔法で呼び出されるものです。
で、その『呼び出す魔法』はそれなりに時間がかかるものとして定義されており、
それを実施できるタイミングが限定されています。
具体的には、自分の手番でかつ、自分からアクションを起こせる状態。
で、この『瞬速』は、いわば『呼び出しやすい』特性を意味しており、
上記のような制約をうけません。
他のことをやっている最中に割り込み的に使用できるわけです。
これも速攻同様、『召喚』ではないLWシステム/LWvsの同行者には
適用しづらい能力ですが。
元の主旨を踏まえた以下のような扱いで。
- 瞬速
- 瞬速を持つ同行者は、LW本での(P)コメントがないページにおいても
『交代』して前列に立つことができる。
ただし (P) なしで前列に立つ場合、パワーは半減(切捨て)で計算する。 - クリーチャーが瞬速と速攻を併せ持つ場合は、 (P)なしでの交代においても上記のパワー半減を受けない。
- 瞬速を持つ同行者は、LW本での(P)コメントがないページにおいても
『交代』して前列に立つことができる。
トランプル †
M:tG でのトランプルとは、進行をブロックされた大型クリーチャーが、
しかし相手を蹂躙して相手プレイヤーまで『貫通』していく能力です。
例えば『パワー3・トランプル』のクリーチャーを
『タフネス1』のクリーチャーがブロックした場合、
ブロック相手を倒してなお余剰のパワー2分のダメージが相手に『貫通』します。
『突進する巨大生物は少々のことでは止まらない』ということの表現なので、 LWでもいくつかの大型クリーチャーの 『得点ページでも行動制限がゆるい』 コメントとして組み込まれているといえます。
LWvs的には『同行者を倒して余剰があれば元キャラにもダメージ』というのが
わかりやすいでしょうか。
ただそれだと、『命中判定なしでダメージ』したかたちになるのがLW的にはやや微妙。
そこで連続攻撃のようなかたちで再現しようと思います。
- トランプル
- トランプルを持つ同行者は、その攻撃で相手(同行者や 多人数戦闘での通常キャラ)を倒すことができたならば、 次のターンも交代せずに引き続き戦闘を行うことができる。
- この場合、あなたは相手の「新しい前列キャラ」の
57ページを開きそのコメントを伝えること。
またあなた(同行者)は、次のターンの行動制限は受けず、 再び任意の行動(遠距離行動)を選択する。- もし相手に複数の「後列」がいる場合、どちらを前列と するかは「あなた」が決めてよい。
ご意見などがあれば。