ものすごく単純にいうと。
ある物語における『主音声』『副音声』のようなモノを含んだ漫画、です。
大前提として、何度読み直しても漫画の『絵』や『基本となる台詞』は何もかわりません。
ただ読み直すと『副音声』が表示されるようになっています。
- 最初に読んだときは、極めて普通のラブストーリー漫画。
男性と女性の2人の会話劇です。
- 2回目に読むと、1回目の漫画に対して女性側の『こころの声』が表示される。
- 3回目に読むと、1回目の漫画に対して男性側の『こころの声』が表示される。
別の言い方をすると、『三人称作品』『女性の一人称作品』『男性の一人称作品』が『重なっている』ような感じ、か。
『あるシーンの裏で、別のキャラがどう動いていた』というようなことが描かれる創作物は、わりとよくあります。
その際にはその人物の心理描写を描くことも珍しくないです。
でも、今回のこれは『まったく同じシーンにいる人物の、心理描写』という点で独特と思いました。
これ、アニメDVDなんかでやると面白いかもしれないと思った。
負荷はものすごいことになるだろうけど、例えば『化物語シリーズ』の副音声での掛け合いとかを思えば、実現は可能かな、と。
で、まあ、タイトルみたいなことを思ったわけですよ。
最初の『三人称作品』的なときに読者が想像したことは、続く2つの一人称作品では割とひっくり返ってると思います。
いえ、さすがに大筋はずれないでしょうけど、正直予想外の感情台詞で。
特に男のほうは吹き出したよ、うん。
人が何を考えているかなんてのは、わからんよ、うん。
ご意見などがあれば。