日記/2012-05-12
2012-05-12 (土) 00:06:36 (3264d)
雑記:プレイ雑感:Last Night on Earth †
というわけで、積みゲー棚卸起因のゲームレビュー。
この記事では:
Flying Frog Production の『Last Night on Earth』について。
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ゲーム概要: †
- ゾンビ映画再現ゲーム。
- ゾンビ映画にありがちなシチュエーションにあわせていくつかのシナリオがあり、そのシナリオの勝利条件を目指す。
- 例えば:『ゾンビを大量破壊』『車にガソリンを入れて逃げる』などの条件がある。
- プレイ環境について
- 最低2名(ゾンビ側1人、人間側1人)、最大6名(ゾンビ側2名、人間側4名)。
個人的には5人(ゾンビ側1人、人間側4人)がベストと思われる。 - プレイ時間:シナリオ次第。初級ゲームのシナリオでは、1.5時間だった。
- 最低2名(ゾンビ側1人、人間側1人)、最大6名(ゾンビ側2名、人間側4名)。
システム概要 †
『ゾンビ側のターン』『人間側のターン』を交互に実施していくタイプのゲーム。
ゾンビ側と人間側とでできること・使うものがまったく異なるのが1つの特徴。
- ゾンビ側の特徴を端的に言うと:1体1体は決して強くない個体の大群を、大量のゾンビ用支援カードでアシストしていく。
- 人間側の特徴を端的に言うと:個々はそれなりに強い能力をもつが、人数やリソース面で不利。
- いわばわかりやすい『数vs質』の戦いになっている。
- 個人的には:カードが「ゾンビ用」「人間用」でそれぞれ別デッキになっているのが特徴的だと思った。
具体的な流れは以下:
- ゾンビ側のターンは次の通り:『手札4枚になるまでカードを引く』『ゾンビ移動』『戦闘』『ゾンビ補充』。--「すべてのゾンビが一斉に動く」と考えるとよい。
- ゾンビ側プレイヤーが1人なのをお勧めしている理由は、もし2人の場合、手札やゾンビを『2人で分割』して担当することになるため。
相談やカード参照は自由なのですが、言い換えると、それならば1人でやっても同じだよね、という話。 - ゾンビの移動は基本1マス。
ただし障害物を無視して移動できるため、家などに襲撃するときは有利。
- ゾンビ側プレイヤーが1人なのをお勧めしている理由は、もし2人の場合、手札やゾンビを『2人で分割』して担当することになるため。
- 人間側ターンは、個々のキャラクターごとに次の内容を実施:『移動または探索』『射撃』『戦闘』。
- 1人の人間がすべての行動を終えてから、他のキャラが動く。
- 人間側は、基本的に1プレイヤーが1キャラクターをやるのがよい。個々のキャラ個性やカード管理などの都合上、そのほうが都合がよい。
- 人間の移動は、基本1d6の出目と同じ。
壁は通り抜けられない==ドアを経由する必要があるため、遠回りが必要になるケースあり。- 屋内にいる人間は、移動する代わり探索を実施することで、カードを引くことができる。
言い換えると、移動したターンや屋外ではカードを得られない。
- 屋内にいる人間は、移動する代わり探索を実施することで、カードを引くことができる。
戦闘システムが、このゲームの特徴的な点の1つ。
古いゲーム・RISKのバリエーションといえるだろう。
- 基本的には:同じマスにいるゾンビ1体vs人間1人が直接戦闘。
個々の戦闘は、ゾンビと人間とでそれぞれサイコロを振り合って、大きな目を出した側の勝ち、という処理。- 人間側は、2つのサイコロを振ることができ、より大きな目を判定に用いることができる。
ゾンビ側はサイコロを1個しか振ることができない。 - もしゾンビ側の目が人間側以上ならば、ゾンビ側の勝ち。
その人間に1ダメージを与えることができる。- 参考:人間は普通2〜3の体力をもっている。
- もし人間側のほうが大きい目ならば、人間側の勝ち。
ただしこれだけではゾンビは生き残る。
人間がゾンビを倒すには、判定のために振ったサイコロがゾロ目かつゾンビ側より大きい必要がある。- つまり総合的に見ると以下のように言える:
人間はサイコロを多く振れるので、確率的にはゾンビからダメージを受けることは少ないが、ゾンビの数を減らすことは大変。
ゾンビは判定勝ちが難しい代わりに、なかなか倒されない。また人間と同じ目でも勝てるので、大きい目を振れれば有利。
- つまり総合的に見ると以下のように言える:
- 人間側は、2つのサイコロを振ることができ、より大きな目を判定に用いることができる。
カードは、いわゆる「ルール破壊」する系統のモノ。
- ゾンビ/人間の両方にあるタイプのカード:戦闘時の該当者のサイコロ数を+2個する。
- 人間側の場合、これによって増えたサイコロの中の『いずれか2個が同じ』ならば、ゾンビを倒す条件を満たせる。
- 人間側の場合、これによって増えたサイコロの中の『いずれか2個が同じ』ならば、ゾンビを倒す条件を満たせる。
- ゾンビ/人間の両方にあるタイプのカード:戦闘時、相手のサイコロを望むだけ振りなおさせる。
- ゾンビ映画によくありがちな状況を再現するイベントカードもある。
- ゾンビ側の妨害カード。これをつけられた「学生」は、仲間と同じマスにいると不利。
- 「若さゆえの粋がり」的なカード。
- ゾンビ側の妨害カード。「男」と「女」のキャラが同じマスにいるときに使って、その2人は1ターン休み。
- 「熱い夜」を過ごしているのでしょう(笑)
- ゾンビ側の妨害カード。これをつけられた「学生」は、仲間と同じマスにいると不利。
カードは基本的に使い捨て。
だが、他のゲームであまり見かけないルールに、人間側において特定のカードの再利用が比較的容易な点が挙げられる:
特定の条件を満たしているならば、カードを山札から引く代わりに「使用済み」カードを入手してよい。
- 例えば:保安官は捜索実施時、「使用済みで破棄されている」リボルバーカードを入手してよい。
- 例えば:「病院」でカード捜索した場合、First Aid kit を回収できる。
このルールのおかげで、「カードを引くためには移動を諦める必要がある」人間側のカードの品質がよくなる。
その他、話題になったこと。 †
- これもある意味でRPGに近いゲーム。
- 特に今回は5人プレイ==ゾンビ側1人だったため、 ゲームマスター1人 vs プレイヤー4人という『RPG的』体制だったのもあると思われる。
- ボードゲームとして、ゾンビ側が勝ってもおかしくないバランスになっているのも好感。
『マスターが勝ってもいい』RPGのような感覚。
- シナリオでゲームターンがきちんと決まっているのもよい。
- これも身内でたまに遊んでいる Zombies!!! が『無制限ターン』状態で割と時間がかかる&どれくらいかかるか読めないのに対して。
シナリオでターン限定==ある程度読めると思われる。
- これも身内でたまに遊んでいる Zombies!!! が『無制限ターン』状態で割と時間がかかる&どれくらいかかるか読めないのに対して。
まとめ †
あ〜。
友瀬は身内でも『ゾンビゲー好き』の烙印を押されているので、それは割り引くこと(笑)
- ゲームとして:10点(10点満点)。暫定。
- 暫定の理由:シナリオの問題。
現時点では、大きなマイナス要素はない。
Robo Rally同様、シナリオ次第ではゲームの雰囲気は結構変わりそう。
- 暫定の理由:シナリオの問題。
- とりあえず、ゾンビ映画好きにはお勧めしていい(笑)
拡張セットも結構でているのですが、日本では入手困難そうなんだよね・・・
そもそも基本セットのシナリオもこなしていないので、ちょっと保留か。
ご意見などがあれば。
Link: 日記/2012-05-17(3258d)