日記/2012-05-03
2012-05-03 (木) 06:58:50 (3266d)
雑記:プレイ雑感:クイーンズブレイド ザ・コロシアム †
友瀬は、しばしば知人達とボードゲームに興じています。
でも、それほど頻繁にはプレイできないですし、新しいゲームのルール把握は手間も時間もかかるもの。
新しいゲームを購入して運搬しても、ついついすでにルールを把握している『いつもの』をプレイしがちです。
で、先日、そういう『未プレイの積みボードゲーム』を消化・棚卸しようという企画を実施しました。
というわけで、やったゲームいくつかについて、個別に記事を書きます。
友瀬&知人達の主観・独断と偏見を多々含んでいると思われるので、それはご理解のほどを。
以上、前振り。
この記事では:
『クイーンズブレイド ザ・コロシアム』について。
AMAZON | クイーンズブレイド・ザ・コロシアム |
---|
[+]→続きを読む。
[-]
ゲーム概要: †
- クイーンズブレイドの世界観を用いたゲーム。
- ボス==アルドラ とプレイヤーが操る美闘士たちとの『1vsN』の戦いを表現している。
- 全員が『アルドラを倒す』目的で行動し、最終的に『もっとも活躍した』キャラが勝つイメージ。
- QBらしい『肌色』っぽいコンポーネント。そういう意味での人を選ぶところあり。
- プレイ環境について
- 4〜5人が適正のマルチゲー。
- プレイ時間:初プレイで60分。慣れれば30分。わりと安定する。
- ゲーム目的
- 主にアルドラに与えたダメージを得点とする『勝利得点レースゲーム』。
アルドラorプレイヤーキャラ1人が倒れた時点でゲーム終了、得点の多い人の勝ち。 - プレイヤーのキャラ同士がダメージを与え合うことはできない。
プレイヤーの獲得した得点を下げることもできない。 - 位置取りとプレイカードの選択で、『自分が如何に活躍するか』『相手を如何に妨害するか』を考えることになる。
- 主にアルドラに与えたダメージを得点とする『勝利得点レースゲーム』。
システム概要 †
プレイヤーは毎ターン、自キャラにどのような行動をさせるかをカード1枚で指定する。
プレイヤー全員が使うカードを秘密裏に選択し、一斉に公開。
そのカードの優先度の高いキャラから行動を行う。
カードと行動には、以下のような特徴がある:
- カードはキャラごとに8枚ある。それぞれのカードに優先度あり==8段階の優先度がある。
- 優先度の低いカードほど攻撃力は高い。
- 優先度の低いカードほど、実際に攻撃できない可能性がある。
- このゲームでは『カードに指定された移動を完了できない場合、攻撃ができない』ルールになっている。
優先度の低いカードは移動量も大きく設定されており、マップ上の他キャラの位置取りによって『移動できない』可能性が増える。
- このゲームでは『カードに指定された移動を完了できない場合、攻撃ができない』ルールになっている。
- 同じ優先度のカードを出すと、その時点で負けているキャラだけが行動できる。
- アルドラの位置によって攻撃できる位置が決まっている:攻撃を行うには、適切な移動力をもつカードを出すことが求められる。
- キャラが攻撃をうけると、その攻撃力に応じて手持ちカードn枚破棄。その分を捨てられないときに、肉体ダメージ。
体力は5:すなわち、5ダメージを受けると敗北。- カード補充の条件は、手札が空の状態でターン開始したとき。その際8枚全てが補充される。
上記のルールから、カード選択については以下のような駆け引きが発生することになる。
- アルドラの位置から考えて、攻撃できる位置に移動できるように。
- 移動距離と、他キャラの位置とが関連要素。
- 他のキャラが出すカードを予測し、自分が行動できるように。
- 自分が得点勝ちしているときは、優先度がかぶらないように。
- 自分が得点負けしているときは、優先度がかぶるように。
- 他のキャラの移動を制限できるような位置取りを意識する。
また、各キャラの8枚のカードのうちもっとも優先度の高い1枚は、そのキャラ特有の行動を示すカードになっている。
これを如何に生かすかも、戦略の一つ。
- エキドナは、任意位置にテレポート&攻撃。
攻撃可能位置に確実に移動できるのが有利な点。その代わり威力は低めになっている。 - トモエとナナエルは、移動ゼロで攻撃。
アルドラからの攻撃を受けた次手番での反撃に限定される分、威力は高い。 - レイナは、1〜3マスの任意量を移動して攻撃。
柔軟性が高く、威力もそれなりに大きいため、非常に強力。 - メルファは、攻撃ではなく味方の体力回復。回復量に応じた得点を得る。
位置取りに関係ないが、味方がダメージをうけている必要があるため、どちらかというと序盤は使いづらい・後半巻き返すキャラ。
おまけ、というかQBらしいルール。 †
脱げます(笑)
- 各キャラは、体力とは別に4段階の『着衣』状態をもっている。
そして、攻撃と同レベルの選択肢として『1枚脱ぐ』ことができる。- 例えば『攻撃できる位置に移動できない』ときなどに選択することになる。
- 『脱ぐ』と、その時点でランダムな勝利点を獲得できる。
- この得点はランダムチットを引くことで与えられ、ゲーム終了時まで非公開。
アルドラにダメージを与えることで獲得できる得点はすべて公開なので、この『見えない』点は駆け引きの要素になる。
- この得点はランダムチットを引くことで与えられ、ゲーム終了時まで非公開。
- 『脱ぐ』ことのデメリット:たくさん脱ぐと、防御性能と攻撃力が下がる。
- 3段階目(2枚脱衣)で、防御値が1下がる。
- このゲーム、攻撃を受けても基本は『手札を捨てる』だけでよいので、影響度はそれほどでもない。
- 4段階目(3枚脱衣、限界ライン)で、攻撃力が1下がる。
- チットで得られる勝利点は平均2点。
アルドラへのダメージでの勝利点は、与ダメージ1に付き1点+α:ゲーム後半にはボーナスが乗る。
すなわち、この段階まで脱いだ後に1回攻撃すると、脱いだ価値なし。実施する攻撃が2回を超えると、確実に損をする計算になる。
- チットで得られる勝利点は平均2点。
- 3段階目(2枚脱衣)で、防御値が1下がる。
一般に、アルドラにダメージを入れていたほうが獲得できる点数は高いので、積極的に選ぶ必要はない。
が、カード繰り&アルドラの位置・ゲームの流れ的に、選択の機会は多々ある:
機会があるならば3段階目までは脱ぐものだと思ったほうがいい。
位置的に攻撃できないならば、脱衣せずに得点ゼロとするよりは脱いで得点を得たほうがいいのだから。
その他、話題になったこと。 †
- いわゆる『キャラゲー』といえるこのゲーム。
しかしキャラゲーとしては、ちょっと中途半端・弱いところはあるかも。- コマが、紙製スタンド形式。
QBの展開を考えれば、プラ製フィギュアを作ってもよかったのでは。 - 同梱されているキャラは5種類。
このゲームが発売された2008年9月には、すでにQB1の展開は終わっており、アルドラを含めて18キャラが存在していました。
それを考慮すると、いささか少ないかな、と。- ちなみに、1キャラに必要なコンポーネントは以下:
キャラクターシート4枚(脱衣状態1段階につき1枚)
カード8枚
マップ上のユニット1体
勝利点記録用マーカー1つ - 拡張セットを作る余地はあったのでは。
・・・まあ、売れなかったんだろうなぁ。
- ちなみに、1キャラに必要なコンポーネントは以下:
- コマが、紙製スタンド形式。
まとめ †
- ゲームとして:8点(10点満点)
- ルールは非常に簡単で、プレイ時間も短い。
ゲーム慣れしていない人でも気軽にプレイできる。- 軽すぎるためメインイベント用には使いづらいが、会合時にまま発生する微妙な空き時間にやるには向いている。
- ある意味で『クイーンズブレイド』の客層によく合っていると言えそう。
- 駆け引きの要素は多く、また運に頼る部分が少ないため、上記シンプルな仕組みの割に頭を使える。
- マイナスポイント:クイーンズブレイドの色であること(笑)
商品としては仕方ないところだが、いろいろと肌色すぎて一般に勧めづらいのは難点。- つーか、裏面がやりすぎです(^^;;;
そんな感じにて。
ご意見などがあれば。