日記/2011-09-22
雑記:LWシステムでのコメントの論理的階層 †
前からちょっと考えていた、地道に書きためた(笑)話。
LW本に存在している『コメント』について、きちんと一貫して整理・考察したことがなかったので。
単に『コメント』と言われていますが、LWシステムのコメントは、実際にはいろいろと複雑です。
どのようなことが書かれうるのか、整理します。
とりあえず、説得メモ以前の、納得メモにいたるまでの材料・メモ。
まとまりきっていない部分はご容赦を。
以下、散文的に、時系列にそって。
コメントは、処理手順に応じて、以下のものがあると考えています。
- その本自体の、ページ強制移動指示。
- Winged Gargoyle/QBナナエルの63ページにあるような、『xxだったら(自分自身の)yyページを開く』というタイプ。
- 厳密には『コメント』ではない。相手に読み上げるものではない、自分だけで処理するタイプ。
- 言ってみれば、条件付で『自分の本のマトリクスを書き換える』タイプ。
- 相手の本の、ページ強制移動処理。
- 『得点のあるページならば、xxページを開く』というタイプ。
- 振る舞い的には『相手の本のマトリクスを書き換える』タイプ。
- すなわち、相手の防御性能を無理やり捻じ曲げる、強引な部分がある。
- ここまでのコメントが処理されると、双方のページが特定される。
ここからが本当の意味での『今回の結果』。
- 今回の結果に対するダメージへのボーナス/ペナルティ。
- Flaming Charry/QBエキドナ受け流し時の『得点があれば+5』のようなタイプ。
- 『その本のキャラのキャラシートを一時的に書き換える』ようなものともいえる。
上記例ならば、QBエキドナの修整値が普段よりも+5されたのと類似、という意味で。
- 『その本のキャラのキャラシートを一時的に書き換える』ようなものともいえる。
- QBメローナ・溶解液の『通常の得点とは別に1ダメージ、メローナ側も2ダメージ』や、
QBクローデット『導電性武器で受け流したら2ダメージ』、QBニクス『金属鎧の相手なら+3』などもこのカテゴリ。
『体力をx点回復する』というのも該当する。 - あくまで単純な体力増減だけの話なので、あえて後述の『体勢』『状態』とは別扱い。
- Flaming Charry/QBエキドナ受け流し時の『得点があれば+5』のようなタイプ。
- 次回の行動制限・ボーナス/ペナルティコメント。
- 非常によく見る、『制限ありません』『緑と黄しか選択できません』『次の行動で得点できれば+2』という類。
- 本質的には『今回の結果での、そのキャラの体勢』を表現しているコメント。
- バランスを崩しているならば、その状態では踏ん張りが効かないので、まともな攻撃行動はできない。
バックステップしたあとは、相手との距離を利用して『勢いよい攻撃』ができる。
そういう表現になっている。
- バランスを崩しているならば、その状態では踏ん張りが効かないので、まともな攻撃行動はできない。
- 相手の本に対する、行動制限コメント。
- 『得点ページならば、わたしは2ターン移動しか選択できません』的なもの。
- 意味合い的には、『相手の体制を強制的に変更する』もの。
その意味では、本質的には『相手本のページ強制移動』に近いことは、以前に論じた通り。- 『得点があるならば相手を転倒させ(41ページ行き)、その結果相手は次回移動/ジャンプのみ』というのと、
『得点があるならば相手を恐怖に取り付かせ、その結果相手は次回移動/ジャンプのみ』というのは、論理的には等価であるということ。
単にLW本の32ページの中に『転倒ページはある』『恐怖で動きがとれないページはない』というだけの違い。 - ともあれ強制ページ移動同様、相手の防御性能を無理やり捻じ曲げる、強引な部分がある。
- 『得点があるならば相手を転倒させ(41ページ行き)、その結果相手は次回移動/ジャンプのみ』というのと、
- 相手に対する、追加効果・状態付与。
- 『今回結果』のバリエーションともいえるが、『体勢強制変更』にも類似した部分があるので、あえて別枠説明。
- 『武器を落として、武器使用禁止。』『盾が破壊されたので、以後盾禁止。』というのが判りやすい例。
今回結果として『武器や盾を失う』という『状態』を発生させている。
そしてその状態起因で、行動制限が発生している。 『拾ったので、再度使えるように。』というのも同じといえる。 - 『呪われて、以後毎ターン1ダメージを受ける。』というのも同じカテゴリと考えられる。
行動制限は発生していないが、『呪われて、少しずつ衰弱していく』という状態を、相手に押し付けている。
こう整理すると、少なくとも『ページ確定前/後』のコメントはそれなりに性格が違う。
テキストを作成する際には、区別する必要はありそう。
ご意見などがあれば。
雑記:QB、ちょっと思いついた企画ネタ。 †
前述のコメントネタを整理している最中に、過去の日記を見ていて思いついたネタ。
キャラごとの『特殊なダメージページ』をイラストシート的に提供、ってのはどうだろう?
ゲーム的にも肌色面的(笑)にも、需要はありえるんじゃないだろうか。
イメージ:『ポストカードブック』って売られてますよね。
ああいう『1枚ずつ切り離せる』形式の本を作る。サイズは元本と同じ:HJ版ならB5で。
あくまでイメージなので、単純に『B5の1枚イラスト』を複数枚束ねてもいい。カレンダーみたいな形でもいいかも。
で、個々のシートには、元のLW/QB本のフォーマットに従って、以下のものを配置する。
- タイトル
- イラスト
- コメント
ただし、通常なら従来マトリクスのかかれていた場所には、マトリクスはなし。
代わりに使用条件を記述しておく。
ピンとこないところもあると思われるので、具体例を書くと。
- タイトル: ワイヤーが絡みつく
- イラスト: 『ワイヤーが絡まって身動き取れないレイナ』が描かれている。
- 次のようなコメントが記述される:
『エリナ本に記述されているレイナに対する行動制限は無視してください。
その代わり、レイナは、続く2ターンの間移動しか(遠距離では茶しか)選択できません。』 - マトリクス欄に次の内容を記述しておく:
- 使用条件:レイナがエリナのワイヤー縛りページを開きかつ、エリナが得点ページを開いているとき、使用する。
エリナプレイヤーは現在のレイナ本のページの代わりに、このシートを使用すること。
- 使用条件:レイナがエリナのワイヤー縛りページを開きかつ、エリナが得点ページを開いているとき、使用する。
上記のカード記述だけではイマイチ伝わらない気がするので、1枚くらい使用方法説明シートを提供する必要はあるかも。
これにより、QBエリナがQBレイナに『ワイヤー』を命中させた場合に、 プレイヤー達、特にエリナプレイヤーが直面する『レイナが受け流ししている姿が見えているのに、その彼女はなぜか厳しい行動制限を受ける』というような微妙な齟齬が、解消される。
このアイデアの本質は、『該当ページがないゆえに、強制指定によって状況再現』していた部分に、妥当なページを提供する、というもの。
発想点はともかくとして、提供オブジェクトとしては、NOVA時代の魔法/忍術カードに類似。
魔法・忍術が攻撃された側からの視点==魔術師/忍者の絵があるのに対して、こちらの案は『攻撃を仕掛けた』側からの視点であることが、大きな違い。
その都合上、提供される絵は特殊なダメージばかりになる:
『ワイヤーでがんじがらめ』『目潰し食らって朦朧』『ジャベリンが貫通』『武器から伝わった電撃に感電』みたいな。
そーゆー意味で、ちょっと人を選ぶ・特殊性癖(笑)な人向けかもしれんけど(^^;;
最近発売になった『ヴァンキッシュ』あたりの流れを見るに、HJ版ならば多少は通用するんでない?かと思うし。
あんまりアレな感じにならないタイプの攻撃:例えばワイヤー緊縛くらいならあんまり『痛く』なくできるだろうし。
大胆にアレンジして、QBメナスの呪いやQBアリスの低級霊を『何かが対象者の服を脱がしにかかる絵』とかにすれば、それこそQBらしい表現になるはず。
・・・それでもまあ、やっぱりアレな性癖の人向けのような気はするけど(^^;;
念のためにいうと、友瀬はそういう性癖的観点とはまったく違うところに、この仕組みに未来を見出している。
具体的には:これによって、ゲーム的な観点でキャラクターに新しい特性を提供できる可能性がある。
例えば、QBメローナを想像してみる。
不定形のぶよぶよな生き物が、『ワイヤー』に絡まれて行動制限を受ける、ということは妥当だろうか?
こう考えたとき、今回の仕組みを使えばこんなことができる:
- タイトル: ワイヤーをすり抜ける
- イラスト: 『ワイヤーがちょっとだけ引っかかっているが、おおむね自由な、不敵な表情のメローナ』が描かれている。
- 次のようなコメントが記述される:
メローナに告げる:『エリナ本に記述されているメローナに対する行動制限は無視してください。
その代わり、メローナは次の行動では赤とオレンジが選択できません。』 - マトリクス欄に次の内容を記述しておく:
- 使用条件:メローナがエリナのワイヤー縛りページを開きかつ、エリナが得点ページを開いているとき、使用する。
エリナプレイヤーは現在のメローナ本のページの代わりに、このシートを読み、このシートに記述されているコメントを読み上げること。
- 使用条件:メローナがエリナのワイヤー縛りページを開きかつ、エリナが得点ページを開いているとき、使用する。
他にもいろんな例を考えることができる。
QBRエイリン&ユーミルにワイヤーを仕掛けたら、エイリンだけ・ユーミルだけが制限されるのはリーズナブルではないだろうか。
細かい作業が苦手そうな QBRヴァンテでは、普通より長い3ターンの制限がかかってもよいのではないか。
QBアイリの『霊体』の特性は、いろんな妨害効果を無効にできてもおかしくない。
このアイデアを導入しようと
有利なのは『ずるい』と思われるだろうから、例えばファンタジーカード同様のポイント制を導入するとか。
不利なのは誰も使いたくないだろうから、それを使う場合のメリットを導入するとか。
既存データより有利/不利にするのは、いろんな意味で課題はあるのは事実か。
まあそんな感じ。
ご意見などがあれば。
- ○KNTさん
埋もれていました。
ええと・・・特殊性癖の方、お疲れさまです(笑) -- ともせ%管理人。 2011-10-17 06:57:59 (月) - なかなか面白いアイディアですね。
そもそもイラストによって戦闘情景をプレーヤーに与えているのだから、こういう割り込みイラストは分かり易くていいなあと思います。
それにしても、「エリナの縄」本かあ。
今まで出てきたキャラクターがあられもない姿で縛られているイラストが一まとまりで販売されるとなると、胸熱ですね(爆) -- KNT 2011-09-25 01:36:45 (日)