映画:宇宙戦争
あらすじ
宇宙から謎の宇宙人が攻めてくる。
彼らの操る戦闘マシンの力は圧倒的で、人類の兵器は彼らに傷を負わせることすらできない。
なすすべなく蹂躙されていく人類、このままでは滅亡も間違いない。
が、意外な反撃が、宇宙人たちを襲う・・・
・・・というような話。
コメント
ウェルズの名作。SF少年のバイブルだよね(笑)
超有名作品だから、落ちはわかっているはず・・・だけど、
ちょっと調べたら「この映画で初めて知った」人も案外いるみたい。
原作や旧作映画にはなかった今回の特徴は、家族愛、かな。
上記のような状態に追い込まれた、ちょっと崩壊気味のある一家の家族。
そういうのに焦点を当てていた。
以下、ネタばれ気味なので未見の方は注意。
すごくさりげなくいろいろ伏線を張ってるのが、さすがスピルバーグ、というところか。
例えば、宇宙人来襲に伴って、通電状態の電話や電気機器をエリア規模で使用不能にさせているのもその1つ。
もともとの小説にそういうシーンがあったかは記憶にないけど、19世紀の小説で「軍用以外の一般的な面でも異常に情報通信が速い」現代を想定しているとは思えないわけで、この演出・前提によって現代にうまくマッチさせていると思う。
現代劇なのに電話やWebといった高速情報展開・通信ができないので、はぐれた身内と連絡がつかないなど、ドラマの進み方に現実味・緊迫感がでているなんてのが好例。
普通の戦略的にも通信封鎖はある意味妥当な話だけどね(笑)
オチについても「わかりづらい」とか「唐突すぎ」とかいろいろ酷評がでているようだけど、一応きちんと伏線は張っていた。
映画の最初のほうで母親が『牛乳が痛んでいないか、においを嗅ぐ』ようなシーンがあるんだよね。
あと、娘の『生まれつきピーナッツアレルギーなの』とか。
目ざとい人や原作知ってる人・再見の人だと『ああ、これが伏線か』と思えるはず。
かなりぎりぎりラインなのは確かだけど、驚きオチの作品なのでこれくらいで我慢するしかないでしょう。
まあそれでも、文字で説明できる小説と、画像で表現しなきゃならない映画との差は、さすがに厳しいかな、とは思った。
確かに、あからさまなのは最後の宇宙人が死ぬシーンの画像だけで、あれだけで理由を理解できるとは到底思えんし、
それゆえに映画内でも最後にナレーション解説してたけど、あれも監督としては苦渋の選択だと思う。
『血管状の宇宙植物が枯れる』などの表現努力はしているけど、
あれを見た目で『枯れた』と思わせるのは難しいから、結局主人公の言葉にしちゃってたし。
情報
2005.Jul.
主演:トム・クルーズ
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